日本のおめでたい結び

ラッピングのこと


新しい年が始まりました。
神聖な気持ちで新年を迎え、さまざまな場所で
日本古来の飾り結びを目にした方も多いと思います。

お正月飾りと言われて真っ先に思い浮かぶのは、
しめ縄やしめ飾りではないでしょうか。

これらの飾りには、元旦の朝に家に訪れる「年神(としがみ)様」が、
玄関先がどこかと迷ってしまわないようにするための目印であるという説があります。
玄関先に飾られる門松も、同じように目印としての役割を担っています。

また、神社がしめ縄を張っているのと同様に
しめ縄が神の領域と現世を隔てる結界となり、
家の中が神聖で清らかな場所であることを示す意味があります。
この風習は年神様をお迎えするにあたり、
不浄なものが入らないようにという心遣いから始まったといわれています。

もうひとつ、お正月といえばお守り。
1年の感謝を込めてお守りをお返しし、
新しいお守りを受けた方も多いと思います。

お守り袋の紐は細い絹糸や綿糸を組み上げた組紐で、
「叶結び(かのうむすび)」「二重叶結び」
という結び方で結ばれています。

日本に古来から伝えられてきた装飾結びのひとつで、
結び目が、表から見ると『口』の字に、裏から見ると『十』の字に見えることから、
めでたい結びとして儀式用やお守りを結ぶのに用いられてきました。

このほか、装飾ラッピングにもよく用いられる結びに
「あわじ結び」「あわじ玉」「梅結び」などがあります。

あわじ結びは、その形があわびの貝の形に似ていることから、
別名「あわび結び」とも呼ばれています。

両端を持って引っ張るとさらに強く結ばれるため
「末永いおつきあいをしたい」という願いが込められ、
結婚式などでよく用いられます。

このあわじ結びをキュッと引き締めて球形にしたのがあわじ玉です。
コロンとした小さな玉が、かわいらしいワンポイントになります。

あわじ結びと同じく、
簡単にはほどけない梅結びも定番の結びのひとつ。

長寿や幸福の意味が込められ、婚礼のお祝いにも多く用いられています。
5枚の花びらの梅をモチーフにした形が、清楚ながらも華いだ印象を添えます。

キラキラとしたリボンのラッピングはもちろん素敵ですが、
時には繊細な奥ゆかしさを感じる日本のラッピングを添えて
大切なあの方に贈り物を贈ってみてはいかがでしょうか。

つつみ屋工房 日本橋高島屋S.C.店では、
お持ち込みいただいたお品物のラッピングも承っております。

【持ち込みラッピングサービス つつみ屋工房 日本橋高島屋S.C.店】
住所:〒103-8265 東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋S.C. 本館1階 婦人洋品
電話番号:03-3211-4111 内線5137(日本橋高島屋S.C. 本館1階 婦人洋品)
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