手土産のマナー2

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前回に続く「手土産のマナー」。奥の深い手土産のマナーについてもう少し詳しく、他のシチュエーションの場合なども含めてまとめてみました。

手土産は紙袋ごと渡す?

手土産は包みから出してお渡しするのがマナーとなっています。紙袋から出して両手でお渡しするか、紙袋のままお渡しする場合は「紙袋のまま失礼いたします」と一言添えてお渡ししましょう。贈りものは風呂敷でお包みして持参すべきものというのが日本古来の正式なマナーですが、かしこまったお席ではない場合、現代社会ではそこまでするとやり過ぎな感じになってしまうので、紙袋から出してお渡しするという「マナーをわかった上で現代の感覚に合わせている」というのが良いと思います。

上司や目上の人への贈りものは?

上司や目上の方へは何を贈ってもOKというわけではありません。

ベルトは・・・腹を締めてかかれ、ネクタイは・・・あなたに首ったけ、かばんや時計は・・・勤勉であれ、靴下は・・・足で踏む

などという暗喩が読み取れてしまい、失礼に値するのでこれらのものは避けたほうが無難です。しかしながら、相手がこれらのものをご所望している場合はこの限りではないので、しっかりお伺いをたててから贈ることが大切だと思います。

芸事への贈りものは?

芸事の発表会へご招待を受けた場合、チケット代の代わりに差し入れやお祝いなどの「楽屋御見舞」を贈りましょう。熨斗も「楽屋御見舞」としましょう。

会場や楽屋に飾れるフラワーアレンジメントなどが主流ですが、休憩中に軽く食べられるお菓子なども喜ばれます。手の汚れるもの、切り分けるのに大変なものは避けましょう

スポーツなどの試合への贈りものは?

スポーツや選挙運動、受験勉強など目標に向かって頑張っている方に贈るものが「陣中見舞い」です。試合や試験の日ではな、その前の準備に取り掛かっているときに贈るものなので、配れる個包装のお菓子などが喜ばれると思います。選挙活動の場合、公職選挙法の違反にならない配慮が必要です。忌み言葉(滑る、落ちるなど)を含みのない贈り物を選びましょう。

被災に遭われた方への贈答は?

日本は古来より災害に遭われた方へお見舞いする慣わしがあります。精神的打撃を受けられた方への心配する気持ちも癒しの一つとなりますのでなるべく早くお見舞いを贈りたいものです。現金を贈ったり、足りなくなりそうな日用雑貨や心遣いの品など自分本位にならないようにしましょう。必要なものを伺うのも良いです。

入院中のお見舞いは?

入院と聞いてすぐに駆けつけたい気持ちはありますが、まずはお相手のことを第一に考えることが大切です。回復されてからでも遅くはありませんので、相手の方の体調や心情などに配慮致しましょう。

入院のお見舞いに「根付く」ことを避け鉢植えではなく、切り花など贈るなどは有名ですが、最近では切り花についている菌や虫などからの感染を防ぐために病院自体が植物の持ち込みを禁止しているところもありますので、お花などの植物は避けることが無難です。お菓子や果物なども病状によっては食事制限で食べられない場合がありますのでご家族などに確認して配慮したものに致しましょう。

いかがだったでしょうか?日本には古来から、お見舞いをする、差し入れをする、お祝いを贈るなどの文化があります。シチュエーションによって贈りもののマナーは違いますので、マナーを知った上で贈るお相手に失礼のないように贈りましょう。つつみ屋工房日本橋高島屋店ではマナーについてもご相談に応じますのでお気軽にお尋ねくださいませ。

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