秋の香り

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秋晴れの陽気が心地よく感じる頃となりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

マンションのエントランスを通ると、植えられている金木犀から「ふわーり」と、芳香な香りが漂ってきました。

夏の終わりを感じ、待ち侘びた秋の訪れを感じます。

金木犀の属名の学名は、「オスマンサス・フラグランス(Osmanthus fragrans var. aurantiacus)」。

「Osmanthus(オスマンサス)」は、ギリシア語の「osme=香り」と「anthos=花」が語源で、「aurantiacus」は「橙色」を表します。

和名は漢名「木犀」の日本語読みで、樹皮が動物のサイ(犀)の足に似ていて金色やオレンジの花が咲くことから「キンモクセイ(金木犀)」とされたと言われています。

別名「モクセイカ(木犀花)」と呼ばれることもあります。

キンモクセイの世界有数の産地のひとつが、中国南部の桂林市。

桂林の「桂」は、モクセイ科の植物を意味します。つまり、「桂林」とは、「フォレスト・オスマンサス」、キンモクセイの森のこと。

市内の道路には40~50万本ともいわれるキンモクセイが植えられ、秋の開花シーズンには、街中に甘い香りが漂うそうです。

まさにフレグランスとして大活躍な金木犀。

どの様に採取されるのかというと、意外にも昔ながらの手仕事で行われているのです。

1〜3週間ほどの花の収穫期間に、木の枝を揺らし、花をシートに落とします。

小さな花をつぶさないように枝や葉などの不要物をひとつひとつ手作業で除去し、フレッシュな香りを保つために食塩水に漬け込んで貯蔵されます。

その後数ヶ月間かけて花から採取された香料が世界各国に輸出されるのだそうです。

金木犀の花は、その芳香の持つ癒し効果が注目され、薬草として利用されることもあります。

乾燥させた花はうがい薬の原料や、薬用酒の原料となったり、白ワインに漬けたものが桂花陳酒として売られていますね。

また、桂花茶は甘い香りが濃厚で、そのまま煎じたり、紅茶や烏龍茶の香り付けとしてブレンドしたりして重宝されています。

金木犀の花を使ったお茶やお酒は咳などをしずめ、血流を良くし身体をあたためる効果があったりですとか、「リナロール」という成分が緊張したこころや身体をほぐし、リラックスさせてくれるようです。

安眠にもつながるそうなので、日々の疲れを溜めこないよう、上手に生活に取り入れていくと良いかもしれませんね。

フレグランスボトルなどもぜひお持ち込み下さい。箱に入れて素敵な贈り物に仕上げます。

橙色のペーパーや不織布を使って秋を演出されるのはいかがでしょうか?

皆様のお越しをお待ちしております。

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