還暦のお祝いに「めぐり箱」

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還暦という、人生の大きな節目のお祝いがありました。お姉さんへの贈り物は、せっかくなら“赤いものを”と思い、いろいろ探して選んだのが、金沢の漆芸家の奥の麻衣子さんの漆器です。写真にあるこの器は、まるでワイングラスのような優雅なフォルム。デザートカップとして紹介されていましたが、お酒を注いでもきっと美しく、インテリアとして小物を入れても絵になる佇まいに惹かれました。

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<奥の麻衣子さんの漆器>

そんな多用途で、しかも深みのある赤が祝福の気持ちにぴったりで、迷わずこれに決めました。喜んでもらえるかな……と、そっと思いを込めて。

そして、ここぞという時のラッピングこそ、つつみ屋工房にお願いしなくては──そう思って、店頭でラッピングをオーダーしました。大切な贈り物を、より特別な形に仕立ててもらえる安心感があります。

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<日本橋高島屋s.c.本館4階「つつみ屋工房」へ>

① 利用規約にサインします

お包みを依頼するときは、利用規約を一読し、名前と連絡先を記入します。
大切な品物を預けるからこそ、こうしたルールがあるのは、贈り手にとっても受け手にとっても安心につながります。

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②丁寧なヒヤリングから

そして、ラッピングしたい品物をスタッフの方にお見せします。どんな品物で、どなたに贈るのか、どんなお祝いなのかなど、丁寧にヒアリングしてくれます。今回の私は、「漆器のグラスを、姉の還暦のお祝いに贈りたい」ということをお伝えしました。

還暦という特別な贈り物だったので、ラッピングはフルオーダーメイドの「匠(たくみ)」プランを選びました。

noteの記事→ https://note.com/embed/notes/n0b0324f217bf

今回は付属の箱がなかったため、まずは箱選びからのスタートです。
つつみ屋工房には、無地の箱と貼り箱の「めぐり箱」があります。
今回は、貼り箱の「めぐり箱」が贈ったあともリユースできるところに惹かれ、めぐり箱の中からサイズの合うものを選ぶことにしました。
いくつか並べていただいた中から、色や風合い、漆器との相性をひとつずつ確かめながら、サイズの合う箱を選んでいきます。

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<カラフルで可愛い「めぐり箱」たち>

どれも個性があって迷うけれど、その迷う時間こそが贈り物の楽しさ。
“包むかわりに箱を選ぶ”という贅沢な体験は、贈り物のストーリーに、もうひとつ深いレイヤーを与えてくれます。

③ 今回選んだのは、トルソー柄の「めぐり箱」

そして今回選んだ「めぐり箱」が、こちらのトルソー柄。
決め手は、姉の家にトルソーがあり、ファッションのお仕事をしていることでした。

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<リユース可能なトルソー柄の「めぐり箱」>

「贈ったあと、この箱も仕事道具のひとつとして再利用してもらえるかもしれない」
そう思ったら、自然とこの柄に心が動きました。

④ リボン選び

「めぐり箱」の魅力は、箱そのままにリボンを掛けて仕上げられること
包装紙を使わないぶん素材の良さが際立ち、さらに 贈ったあとも箱として再び使える“リユース性” が最大の魅力です。
一度きりで終わらず、誰かの暮らしの中で新しい役割を見つけていく。
そんなサステナブルで温かい発想も、めぐり箱らしい美しさだと思います。

還暦のお祝いなので、メインは赤。
スタッフの方が、サテン、オーガンジー、ゴールド……と、質感の異なるリボンを次々と手に取りながら、箱との相性をひとつずつ確かめてくれます。

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<リボンの雰囲気を確認してくれます>

写真のように、手元でリボンを試しながら、色味や重ね方で雰囲気が変わっていくのを見るのは本当に楽しい時間。ただ飾るためではなく、贈りたい気持ちをどう重ねるかを一緒に考えてくれるような、そんな丁寧さがあります。

華やかだけれど上品に──
還暦の祝いにふさわしい“赤”が、ここでようやく形になっていきました。

⑤ 最後に、お会計へ

リボンまで決まったら、お会計に進みます。
ここでスタッフの方から、まず 「匠(たくみ)」プランの基本料金 について説明があります。

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<画面で一緒に確認しながら丁寧に説明してくれます>

今回は特別な贈り物だったため、
「匠(たくみ)」プランの 基本料金に加えて
・めぐり箱代
・リボン代
・持ち帰り用の手提げ袋
が加算されました。

※なお、貼り箱にシンプルなリボンをかける 「巡(めぐり)」プラン もあります。
特別仕様にしたい時は「匠」、日常の贈り物には「巡」──と使い分けると、より贈るシーンに合った仕上がりになります。

noteの記事→ https://note.com/embed/notes/n0b0324f217bf

仕上がり時間は今回は 30分後の受け取り
混み合っている日は、もう少し時間がかかることもあるそうです。

贈り物を預けている間、館内をゆっくり歩くのも楽しいひととき。
仕上がりを待つ時間すら、贈り物の物語が静かに形になっていくようで、どこか心が満たされます。

noteの記事→ https://note.com/embed/notes/nafab2169786b

⑥ 仕上がりを受け取りに

指定の時間に受け取りに伺うと、
箱いっぱいに赤とゴールドが広がり、とても華やかに、そして丁寧に仕上げてくださいました。

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<ラッピングの仕上がりです>

手にした瞬間、贈り物に込めた気持ちがそっと形になったようで、思わず嬉しくなりました。
あとは、お姉さんの笑顔を見るだけです。

⑦ めぐり箱という、小さな物語の器

めぐり箱は、ただ物を入れるための箱ではありません。
贈り物を選ぶ時間、相手を思い浮かべる気持ち、リボンを選ぶ楽しさ──
そのすべてをそっと受け止め、静かに形にしてくれる器です。

蓋を開ける瞬間の高揚感だけでなく、贈ったあとに誰かの暮らしの中で再び役立っていく。
“巡る”という名前の通り、手にした人のもとで新しい役割を見つけながら、長く寄り添ってくれます。

そしてもう一つの魅力は、その箱を見るたびに、贈り主の気持ちやその日の温かな記憶を思い出せること
贈り物は一度きりの出来事ではなく、暮らしの中で静かに続いていくのだと感じさせてくれます。

包むかわりに箱を選ぶという選択は、贈り物にもうひとつ物語を添えること。
今回の還暦祝いも、この「めぐり箱」とともに、お姉さんの暮らしの中でそっと巡り続けてくれたら嬉しいです。

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