貼り箱体験講習レポート 〜東小金井 M A-TOにて〜

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10月23日(木)、東小金井駅近くの「M A-TO」にて開催された、つつみ屋工房による貼り箱体験講習に参加してまいりました。
駅から徒歩約5分、中央線の高架下を活用したM A-TOは、おしゃれなショップやレストラン、イベントスペースなどが並ぶ魅力的なエリアです。


■ ペーパーを選ぶ楽しみ

講習では、まず20種類以上のデザインペーパーの中から、お好きな柄をお選びいただきます。
今回使用したのは、東京・蔵前の「レガーロパピロ」さんの美しいペーパー。
色とりどりの紙が並ぶ中、季節に合わせてクリスマスモチーフや、ぬくもりを感じるデザインが人気でした。
紙を選ぶ瞬間から、貼り箱づくりの楽しさが始まります。


■ 製図から始める理由

次は製図の工程です。
講師が一つひとつの手順を丁寧に説明しながら進めていきます。
わずか1ミリのずれでも箱の形が崩れてしまうため、皆さま真剣な表情で線を引かれていました。

製図からご自身で行うのは、自宅でも好きなサイズの箱を作れるようになるため
手を動かしながら、ものづくりの基礎と奥深さを学んでいきます。


■ 厚紙を切り出す

製図が終わったら、厚紙をカッターで丁寧にカットしていきます。
思った以上に力が必要ですが、慎重に進めるほど出来上がりの精度が高まります。
切り終えた瞬間には、皆さまから小さな達成感の笑みがこぼれました。


■ ペーパーへの製図とカット

続いて、ペーパーに製図を写していきます。
糊しろなどが加わる分、やや複雑な工程ですが、講師がそばでサポートいたしますので安心です。
厚紙よりも軽やかにカットできるため、サクサクと心地よい音を立てながら作業が進みます。


■ 組み立ての準備

箱を組み立てる前に、折れ線部分へ軽く切り込みを入れます。
厚紙を切る作業に比べるとスムーズで、皆さまリズムよく進めていらっしゃいました。
その後、各パーツを組み立て、セロテープで仮止めしていきます。
形が見えてくるにつれて、自然と表情も柔らかくなっていきました。


■ 仕上げの貼り工程

いよいよ仕上げの工程です。
箱にペーパーを丁寧に貼り合わせていきます。
ずれないように慎重にノリをのばしながら貼っていくと、これまでの“ミリ単位の製図”の大切さを実感します。
少しずつ形が整っていくたびに、会場には静かな集中とワクワクが広がっていきました。


■ 世界にひとつだけの箱が完成

こうして、世界にひとつだけの貼り箱が完成しました。
角まできちんと整った箱を手に取ると、製図・カット・貼り合わせ──そのすべてがつながって形になる喜びを感じます。
丁寧に時間をかけて仕上げたからこそ、完成の瞬間の達成感は格別でした。

講師の明るく穏やかな指導のもと、終始和やかな雰囲気で進んだ今回の講習。
ものづくりの奥にある「包む」「整える」という心を、改めて感じていただける時間となりました。


貼り箱作りの魅力が少しでも伝わりましたでしょうか。
つつみ屋工房では、今後も“包む文化”を体験いただける講習やイベントを開催してまいります。
手仕事のぬくもりに触れに、ぜひ一度ご参加ください。

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